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天使な小生意気 (1) (少年サンデーコミックス)天使な小生意気 (1) (少年サンデーコミックス)
(1999/10)
西森 博之

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ドハマリした。
丸二日かけて4つの市にまたがって十数件の書店を回って集めた。
こんなに入れ込むなんて自分でもべっくりしちゃったわ。
何やら語らずにいられないので、ブログを使い、ドン引きするくらい語らせてもらう。

因みに、同じ作家の代表的な作品。
今日から俺は!! (1) (少年サンデーコミックス〈ワイド版〉)今日から俺は!! (1) (少年サンデーコミックス〈ワイド版〉)
(2000/08)
西森 博之

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同じく、連載中の作品。
お茶にごす 1 (1) (少年サンデーコミックス)お茶にごす 1 (1) (少年サンデーコミックス)
(2007/08/10)
西森 博之

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この人の作品はもともと好きだったのだけれども、
本作「天使な小生意気」は、完全に食わず嫌いしていた。
連載当時は高校生。
これを書店のレジに持っていくのは、ある意味エロ本より辛かったし。
で、「お茶にごす」熱の向上に伴い、
ちょっと手をつけてみたら、これが、もう、ヤバイ。
今年読んだ漫画の中で三本の指には入りそうな勢いでハマった。
20巻も刊行されている作品を、即座に集めきるまでの熱の入れよう。


では、何がそうさせたのか?


まず、西森らしさをキッチリと備えていること。
個性的なキャラがバカバカしすぎて予想外な動きをして笑いを誘うギャグ。
あるいは、所謂「あるあるネタ」に通ずるような、
「普段意識はしていないが持っているもの/思っていること」を刺激するギャグ。
一方で、シリアスパートでは、薄っぺらでもわざとらしくもない男らしさを演出しきる。
「今日から俺は!!」では、ギャグで腹を抱えるほど笑い、
また、男のロマンに燃え上がらせてもらった。


そしてそれ以上に特筆したいのが、作品が主張するテーマと、作品全体の構造だ。

そもそも西森がマクロなストーリーを意識して伏線を張ったりしていることが意外だった。
西森は単発で日常を描くタイプだと思っていたからだ。「今日から俺は!!」が将にそれ。
本作には、作品を通して大きな流れがあり、終始一貫して主張するテーマがある。
ミステリー的な要素も含んでおり、謎が徐々に明らかにされていく。
これはつまり、話が進展していく楽しみと、盛り上がりがあるということだ。
これが「今日から俺は!!」との決定的違いであり、魅力であると思う。

本作では、その構造が想像以上に緻密に練りこまれている。
キャラクターの行動、台詞、気持ちの変化が、確かな説得力をもって描かれている。
作者は語らないし、作中での説明も少ないが、何度も読み返すほどに理解できる。
「何故こんなことを言ったか」「何故こう思ったか」を作品を読み返しながら考える楽しみ。
因みに俺は、先週の土日に買い、全20巻を少なくとも三回通し読みした。

テーマに関しても、本当に徹底的に主張していることがわかる。
全体の構造においても、あるテーマを追求していっているのだけれども、
登場人物個々人の思考レベルでも、同じテーマを追及し、苦闘している。
マクロからミクロまで同じテーマを主張する徹底っぷり。

更に、大きなストーリーの流れ、テーマの主張の合間合間に
西森ギャグがちりばめられ、それがストーリーやテーマの
重厚さを和らげているので、楽に読める。


まとめると。
・西森テイストのギャグ
・計算されたストーリー構成
・優れたテーマ性
・それら全ての調和

こんな感じかな。


あと個人的なのだけれど、テーマそのものに人一倍思うところがあった。
これは今の俺にとってタイムリーなテーマであり、
また俺のような人格の人間には重要なテーマだった。
まさか西森漫画を読んで、価値観が洗練されるとは思わなかった…



今までベタ褒めしてきたけれども。
純粋に話の面白さをみたら、「今日から俺は」「道士郎でござる」の方が上だと思う。
テーマや全体の流れが存在すると、それを意識する必要が生じ、結果、縛りとなるから。
マクロな流れを楽しんでもらうためには、基本情報の把握が必要不可欠。
それに時間や労力を割くため、序盤は話が進まず、退屈かもしれない。

その分、ストーリーが急転して以降は、単なる話の面白さを超越したパワーがある。
全体の流れと、作品のテーマが織りなす相乗効果がそれを産み出す。
それだけに構成が難しかったらしく、ラストは作者も認める詰め込み過ぎになったのが惜しい。


物事の本質や魅力を分解するのが好きなんだけれど、
mixiじゃサブカルについてはちょっと語り辛いからな。
あースッキリした。
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